光学データ

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TVディストーションTV.Distortion

理想上の視野のコーナーの高さhと、実際の像の高さh‘との差△hを、100分比で算出した値をいいます。

tvDist=(h'-h)/2h

テレビディストーションは、光学ディストーションの概ね1/3となります。

TVディストーション
歪曲収差Distortion

光学ディストーションは、理想像高をYとし、実際の像高をy’とした場合、 Dist=(y'-Y)/Y となります。プラスの場合は、糸巻型歪となり、マイナスの場合は、樽型歪となります。

歪曲収差
光学倍率・TVモニター倍率

TVモニター倍率=
光学倍率×(表示器の有効サイズ/カメラの有効サイズ)
光学倍率×(ディスプレーのインチサイズ×25.4/カメラのイメージサイズ)
(例)8.4inchと光学倍率10倍のレンズの組み合わせによるモニター倍率
モニター倍率=10×(213/8)≒266倍

光学倍率・TVモニター倍率
イメージサークルImage Circle

有効な結像円寸法をΦで表現します。カメラサイズはこのサークル内に入らないとケラレが起きます。

フランジバックFlangeback

レンズフランジ面から、撮像部の結像面までの距離をいいます。

C-マウント17.526mm
CS-マウント12.5mm
Fマウント46.5mm
M72マウント各メーカーによる
Kマウント45.5
焦点距離fFocal Length

光学系の後側主点から焦点面までの距離をいいます。

FNo.:F

無限遠時のレンズの明るさを表す数値で、数値が小さいほど明るくなります。
FNo.=焦点距離(f)/有効口径(D)=f/D

実効 F(有効 FNo.):Fe

有限光学でのレンズの明るさを示す数値。
実効(Fe)とFNo.(F)の関係式
Fe=F(1+光学倍率)

N.A.Numerical Aperture

通常物体側開口数をN.A.といいます。
光学系の入射瞳が物体側に入射する半角をθとした場合。
N.A.=SINθ

Numerical Aperture
周辺光量

光学レンズ像側面での中心の明るさを100%とした場合の、周辺の明るさを%で表現することをいいます。

シェーディング

撮像部の感度、被写体の明るさ、レンズの透過、モニターの発光などのムラによる明暗の歪をいいます。一般には撮像部に均一の光を与え、その時の信号の不均一の度合いで表示します。

シェーディング=
信号の最大値-信号の最小値
(信号の最大値+信号の最小値)/2
×100(%)
有限遠筒長光学系

対物レンズを通過し光束が収束され、実像をつくります。

有限補正光学系

有限補正光学系
分解能Resolution

2点をどこまで分離して見られるかの間隔を表します。 0.61×使用波長(λ)N.A.=理論分解能(μ) 上記計算式で理論上の分解能が示せます。但し、光学的収差は含まれておりません。当社仕様表の数値は特記なき場合は、上記理論分解能です。

解像力Resolving Power

1mm内に、最大何本(組)の白黒のラインのペアを白黒と識別できるのかを、~本/mmで表現します。1mmを分解能で割った数字となります。 RP=1000/R(分解能μm) MTFなどでコントラストを規定し厳密な規格にする場合もあります。

なお、N.Aから簡易的に算出する場合 RP=3600λNA(本/mm) となります。

ラインアンドスペースLine & Space

主に露光の解像度の性能を解像できる最小となるラインとスペースの幅で表現します。右のようなパターンを解像できる場合ラインアンドスペース、

L/S 5μm/5μm と表現します。
レンズの場合は、
分解能10μm と表現します。

作動距離(W.D)Working Distance

対物レンズ先端から物体面までの距離。

視野

使用カメラで見える物体側のエリア。 カメラ有効素子寸法(V)/光学倍率(M)=視野(V)
カメラ有効素子寸法(H)/光学倍率(M)=視野(H)

被写界深度/焦点深度Depth of field

物体側の被写体が前後しても、結像画像が鮮明と判断される範囲を被写界深度といいます。許容できるボケ量を許容錯乱円で規定します。像側を前後しても、結像画像が鮮明と判断される範囲を焦点深度といいます。

被写界深度=
2×許容錯乱円径×実効F
(光学倍率)²
被写界震度/焦点深度
テレセントリック光学系Telecentric Lens

入射瞳、もしくは射出瞳のどちらかが無限遠に位置する光学系。特に物体側がテレセントリックなレンズは、被写界深度の深い低倍率での寸法測定や倍率誤差の厳しい光学系に採用されます。
物体側テレセントリック、像側テレセントリック、両側テレセントリックなどの方式があります。

ノンテレセントリックレンズ
標準的なレンズの場合、深度内の被写体は、近くのものが大きく、遠くのものが小さく写ります。

ノンテレセントリックレンズ

物体側テレセントリックレンズ
物体側が光軸に対して平行な光路を通る光学系。被写体の距離が変わっても大きさがほとんど変わらないレンズです。当社でのテレセンレンズは、特にことわりがない場合は、このタイプを指します。

物体側テレセントリックレンズ

両側テレセントリックレンズ
物体側、像側両方光軸に対して平行な光路を通る光学系。被写体が被写界深度内、像面が焦点深度内であれば倍率がほとんど変わらないレンズです。

両側テレセントリックレンズ

像側テレセントリックレンズ
結像側が光軸に対して平行な光路を通る光学系。カメラなどのフランジバックが深度内でばらついても倍率がほとんど変わらないレンズです。

像側テレセントリックレンズ
無限遠筒長光学系

対物レンズを通過した光束は、平行光となり結像レンズを通過した光束は収束し実像をつくります。対物レンズと結像レンズの光路中でのフィルター、プリズムの着脱による倍率変化がなく、ゴーストも発生しません。

無限遠光学系の倍率 =  結像レンズの焦点距離÷対物レンズの焦点距離

無限遠補正光学系

無限遠補正光学系
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